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ご挨拶

少林拳は昭和27年に初代末永節先生が「少林拳法」として門を開き、その後森實芳啓(玉照)が二代宗家を継承致しました。昭和45年には日本万国博覧会お祭り広場で九州の武道家を集め3度の表演を果たし高い評価を得ました。そして、万博出場を記念しその名も「全日本少林拳武徳会」と改めました。
昭和54年、台北市國術會総裁黄善徳閣下の知遇を得てからは、武術の国際交流を展開し台北市國術會において少林森實派として認められるに至りました。

平成9年には二代宗家の逝去を受け森實芳啓(修司)が三代宗家を襲名致しました。平成15年に、「少林拳」の発祥の地である中国嵩山少林寺武術館正面に「中國嵩山少林寺武術館十五周年交流記念碑」を建立し、中国本土での武術交流も始まりました。台北市國術會とは、黄鯤忠理事長と義兄弟の契りを結び、武術を通じてさらに絆を深めて参りました。

平成24年には少林拳法発祥から60周年を迎え、記念大会や記念祝賀会を開催する運びとなり、支援者の皆様や保護者の皆様のご支援、さらには、師範・拳士諸君のご協力により盛会の裡に終えることが出来ました。

少林拳をこれまで築いてこられた三代にわたる宗家のご努力に敬意を表すると共に、四代宗家としてまだまだ未熟ではありますが、宗家の名に恥じる事のなきよう、武を極め徳を積む武徳会の精神を持って尚一層精進し、武徳会発展の為に尽力する覚悟でございます。

全日本少林拳
武徳会
四代宗家 森實芳啓

少林拳の精神

悟訓

一、 全てに和を重んじ 敬心愛恩の道をふみ
   心して人の道を尊び 寸秒の怠惰は
   心の強敵と心得べし

一、 人の短は責め言う勿れ 己の長は誇る勿れ
   言うも言わざるも 天自ら知ると心得べし

一、 日 月 星 辰 春 夏 秋 冬 一歩も順を誤らず
   人の善悪の理 自ら来たると心得べし

一、 己の修行と希望は 常に足らざるを思い
   己の得たるものは 常に満足となし
   真に生きることを心得べし

一、 我が道は到り得て帰り来たれば別事なし
   廬山は煙雨浙江は潮の如しと心得べし

二代宗家 作

拳讃

人は文武によってのみ 人となることが出来る
人間形成の場である 道場こそは
若き魂の満ちあふれる 武道の殿堂である
いそしめ拳士 励めよ同志
師を愛し 父母を讃ゆる
そこに美しき友愛の花は咲く
十年後 二十年後の人材は ここにはぐくまれ
平和と文化の源泉は ここに培われる
いざ 開け 拳の道を・・・・ オゥ

冬木清風 作

少林拳の特徴

稽古を通して礼儀を学び、肉体的・精神的に自己を高めることが出来る。

護身に適していて、何事にも動じない強い心を持つことが出来る。

東洋医学の経脈経穴を学ぶことが出来る。

少林拳の型

─基本拳─

赤ちゃんが生まれた時、手足を曲げ伸ばし全身を震わせる。これは、目に見えない敵に対する自然の防御本能が開いた守勢の姿をあらわす。この様に、人体の動きは、右手が出せば左手を出る、また手が出れば足がでる。そして、時には体で押し倒す等、誰もが本能的に知っている自然の法則がある。この型は、その自然の法則に従って、手、足、肘、身体全体の連携動作を意識させ、更に、潜在的に練り込み我身を守る事を覚える事を目的とした型である。

─団体拳─

基本の型ではあるが、単の練習後、連攻での練習に移行する事で、そのまま戦い方の基本となる。

─高四拳─

この型は、東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武の四神を祝い、拳門を開く型である。攻防一体と言う森實派の特徴を表し、スピード、連動作と技の速度、的確さを競う型である。

─掌拳─

この型は、長拳の基本功を本派流に解読した物、腰を中心として体を垂直に保ち両手両足を天地に開き鳥獣類の闘争法を取り入れた型で、力の伝え方、また、踏みの力、落とし、等の使い方がある。技の節度と全体のきびきびした動作と流れ(はずみ)による動作が同時に求められる。

─中四拳─

初代末永節が、第一次支那革命の折、支那の統治者褚民誼が全中国の武芸者を南京に集めた折に、徒手空拳の一部として見聞し、後日初代が考案されたものである。仮想の敵十六人を想定し速度と的確さを練り上げる心行一体の技で十三秒以内に行う肉体練磨の型。

─酔拳─

魯智深が伝えた酔拳を日本で解説した物。魯智深は、ある夜酒を呑み暴れた事で師より破門される。酒に囚われた己を深く反省し、その怒り悲しみを吐息法により酔いを覚まそうと作られたもので、心身共に金剛身を作る術として伝わる。

─一字拳─

水鳥が川面で飄々と遊ぶ姿(防御の姿)や敵に攻撃され、左右に飛びながら川の中を逃げ、最後に相手の目をめがけて、くちばしで倒す姿を表現した型である。

─気高拳─

中華民国において二高拳の翼と呼ばれ、その動作は 呼吸を使い、レーダーによって敵を探知するかのように、ゆっくりとした動作と敵の位置を知るや瞬間、直ちに反撃する。自分の気を養う型である。

─開山拳─

師に下山を命じられていた魯智深が、師に罪を許された時の喜びと師に会える心の緊張を表現した柔の型である。

─瘋魔杖─

「迅速猛々しく、猛虎の山を出ずるが如く、而して集めるは、天魔散華の如き」と言われる変幻自在の杖術で、魯智深が創った型である。

─白鶴拳─

鶴の手法を取り入れた南拳である。払い、打ち込み、流す、貫などの技法を習得する型である。

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